5W1H+Then状況説明
Who(誰が) | 会社の新人(以降はSとする)が |
When(いつ) | 出張に向かう朝に |
Where(どこで) | 家で |
Why(なぜ) | 出張に利用する新幹線の出発時間が12時ごろだったため |
What(何を) | 普段は9時には出社するところを |
How(どのように) | 家で待機した。 |
Then(どうなった) | Sが出社していないことに筆者が気づき、Sの上司経由 で安否の確認を行った。 筆者はSの予定を把握していなかったため、まず出社しているメンバにSの動向を聞いた。 筆者は聞き込みにより、Sが出張予定であるが新幹線に乗り込むまでには間があり、乗り込むまで出社または在宅勤務の報告が必要なこと、 在宅勤務の予定報告がなされていないことを把握した。 同時期にSの上司から連絡があり、筆者と同様にSの動向がわからないため出社しているか聞かれた。Sが出社していないことを伝えると、Sに電話して出社を求めると返された。10時頃にSが到着したので、Sになぜ出社しなかったかを聞いた。Sは「今日は出張だから(家で)待っていた」「出張する日なのに在宅連絡するなんて頭がバグる」といった旨の回答を行った。 |
前提条件
- 筆者の勤める会社はIT系で在宅勤務の環境は整っており、在宅勤務できるスケジュールであれば当日申請でも在宅勤務に切り替えることができる業務様式となっている。 Sに対する新人教育は完了しており、在宅勤務の条件が比較的緩いことや申請フローに対しても伝わっている(と思われる)。 部内の出社率はおよそ5割で、在宅勤務の取得申請を行う心理的ハードルは低いと考えられる。 Sは毎日出社するスケジュールを事前に報告していたため、筆者は出社していないことに気づくことができた。 最近、別の部署にて定刻になっても出社しない新人がおり、上司が確認すると自室で亡くなっていたという事例があり、こうした安否不明事案については会社全体でかなり神経質になっている時期であった。
健常行動ブレイクポイント
- 定められた労働時間に従って労働を行なっていない。労働時間は雇用契約書に定められているのだから、その時間に則って労働を行う義務が労働者にはある。自己判断を元に労働時間になっても労働を行わないことは雇用契約に反し、減給や懲戒解雇に繋がる可能性がある。
- 安易な自己判断を行い、誰にも行動予定を報告せずに家で待機するという選択を選んだ。その結果、会社の人を心配させた。
- 社会人である以上、「頭がバグる」などといった表現を自身の責が問われる場で、先輩社員に対して使ってはならない。
どうすればよかったか
- 労働時間中はたとえ労働をする気がなくとも、せめて労働をする素振りでも見せるべき。
- 自分が普段とらない行動によって、周囲の人がどんな対応をしなければいけなくなるかよく考えてから行動する。
備考
- Sの処遇に関してはSの上司と部長の管轄であるため、筆者は把握していない。