5W1H+Then状況説明
Who(誰が) | 筆者が |
When(いつ) | 就職し働き始めた際 |
Where(どこで) | 職場で |
Why(なぜ) | 既知の不注意・後回し癖で労働に困難を感じ始めたため |
What(何を) | 大人の発達障害を扱う病院にて |
How(どのように) | 診察を受けた。 |
Then(どうした) | ADHDの診断を受け、薬を処方してもらった。 薬を飲んだ結果、やる気・不注意等が改善され、従来の1.5倍ほどの効率で業務を遂行できるようになった。 |
前提条件
- 筆者は学生時代からADHD・ASDの自覚があったが、面倒で診断を受けていなかった。
なぜやってよかったのか
- ADHDは発達障害の中でも珍しく薬で改善できるものである。健常者のふりをするうえで、結果的に薬が最短距離の選択肢だった。
- 診断が適切な自己理解につながった。例えば投薬によって「叱られた際に頭がいっぱいになってテンパってしまう癖」が改善し、そこで初めてこれがADHDによるものだったことに気づいた。このように投薬で改善できる部分とそうでない部分を実感することで、努力しても無駄な部分に健常者のふりをするためのリソースを割かずにすむようになった。
- 今後発達特性に苦しめられる不安が幾分減った(ASD部分 は薬ではどうにもならないので、今後とも社会に溶け込む努力を継続する)。自己実現への希望が生まれた。
やらなかったらどうなっていたか
- 業務量の増大に伴って失敗が増え、メンタルが悪化していただろう。実際筆者は、学部・院ともに発達特性のせいで物事がうまくいかず、精神的に追い詰められた経験がある。メンタルが悪化すれば病院にもいけないので、今回は早めの手を打って正解だった。
- 時間が経過すると診断を受けることが難しくなっていた。障害と判定されるためには幼少期から発達障害が生じていた証拠が必要であり、両親からの証言や小学校の通信簿等が求められることがある。時間が経過し、両親が亡くなったり過去の資料が散逸したりしていれば、診断を受けることは難しかっただろう。
備考
- 病院を選ぶときはレビューの星の数ではなく、HPやコメントの内容を確認するのがよい。精神科は冷静に診断をするところであって、癒されたり悩みを聞いてもらうところではないということを念頭に、大人の発達障害について詳しく、シゴデキっぽい院長がいる病院を選ぶべき(淡々と薬を処方してくれるかも要チェック。今回の通院に当たって様々なHPを見たが、投薬否定派の医者や、デイサービスみたいなのに参加させようとしてくる病院もある。)。
- 一度目で診断をもらえなかったとしても、別の病院にみてもらうことは有用。筆者は一度適当に選んだ病院で健常者診断をもらったが、その後きちんと病院を選びなおしADHDの診断を受けている。
- 診 察を受ける前に、ADHDの診断基準を調べたうえで、「ADHDの自覚症状」「困難を感じる現実の場面」「診断を受けてどうしたいか(薬が欲しい等)」を明確に示すことが重要。幼少期のエピソードがあるとなおよい。また受付の際はぼかさず「ADHDの可能性がある」ことを明確に伝えることで、的確な診断につながる。