5W1H+Then状況説明
Who(誰が) | 筆者が |
When(いつ) | 学生時代に飲食店でアルバイトしており、上司からポスティング業務を指示された際に |
Where(どこで) | チラシを配布する住宅地の、太い道から枝分かれしている形状(葉脈状)の道路で |
What(何を) | 「この太い道路に沿ってチラシを撒いてきて」という上司の指示を |
How(どのように) | 文字通り太い道路に面している家のみにチラシを配布するものと理解し、そうした家のみにチラシを配布した。 |
Why(なぜ) | チラシの配布効率から考えれば上司の指示は明らかに不合理ではあるものの、職場の慣習でそういうものなのかと理解したから。 |
健常行動ブレイクポイント
- 上司の本当の意図は、「太い道路から支線に入り、枝から枝へ配布していって、手持ちのチラシが尽きた段階で店舗に戻る」というものだったが、それを理解しなかった。
- 次回以降の業務で大変手間が増えることが予想される状況で(実際にそうなった)、「意味不明な指示だなぁ」と思いながらも指示内容について確認しなかった。
- 上司の指示について、自身の理解が誤っている可能性について一切考慮しなかった。
- 要は、健常者であれば通常伝わる指示であるところ、それを誤解し、また誤解した通りに実行すると明らかに問題がある指示と理解しながら、疑問を口にすることもなくそのまま実行して、やり直す手間を増やした。
どうするべきだったか
- そもそもアルバイトするにしても飲食は避けるべきだった。
- 「意味不明な指示」と思ったときに、相手の頭が悪い可能性や理不尽な人である可能性よりも自分の解釈が誤っている可能性を考慮に入れるべ きだった。
- 面倒でも業務指示の内容を確認すべきだった。意思疎通が人よりも必要なのだから怠るべきではなかった。
- 言葉の解釈は失敗するときは失敗するので、普段から失敗する可能性を考慮して振る舞うべきだった。
備考
- 筆者は事前に「新人がそれまでやっていたことに非効率的だとか異を唱えると嫌われる」という一般論を学習しており、トラブルを避けるために指示にとりあえず従おうとした(その結果としてより大きなトラブルになったが)。この対処法は便利だが、あまり考えずに使っていると失敗するときもあり、これがその一例である。
- 本当にただ不合理な指示の場合もあるので、そうした場合に備えて「念のため再確認」や「一部聞き取れなかった」という風に聞くと無難である。正面から「意味不明な指示ではないか」と尋ねると、誤って解釈していた場合も、正しく解釈していた場合も相手の気分を害しかねない。
- このときは、責任者とリカバリーをしてくれた人に、その場・事態収拾後・退勤時・次に会ったときに謝罪と感謝を口にしていたところ、「真面目すぎて気張っていた/そのとき疲れていた/誠実な対応/新人だし仕方ない」と評価されたようである(推測)。