5W1H+Then状況説明
Who(誰が) | 筆者が |
When(いつ) | 数年前 |
Where(どこで) | 会社 |
Why(なぜ) | 匿名の他者の強い悪意と行動力、異常性に深く感動して |
What(何を) | 会社に届いた爆破予告状 |
How(どのように) | 喜びの叫びを上げながら駆け寄り、勝手に手に取り眺めた |
Then(どうなった) | 後日警察が予告状についた指紋を調べることになり、危うく指紋を取られそうになった |
前提条件
- それまで弊社が実際に爆破されたことはなかった
健常行動ブレイクポイント
- 健常者は爆破予告に恐怖または嫌悪感を覚えるものであり、そこに表明された異常な意志の強さに輝かしさと感動を覚えない。そもそも異常性に対してプラスの価値を感じない。
- 健常者は送付されてきた怪しい物品をむやみに手に取らないし、職務時間中に叫び・駆け寄りといった激しい動作で喜びと感動を表現しない。
- 筆者は爆破予告を本気にしておらず、ただ予告状を作成し送付する行動力に感服していただけだが、爆破予告が本物であって自分に危害が及ぶ場合への想像力が足りなかった。それだけでなく、爆破予告に対して社員が喜びを表明した場合の周囲の感情等も一切想像が及ばなかった。(というより喜びのあまり周囲への意識が消し飛んだ)
どうすればよかったか
- 異常な他者の証に巡り会えた喜びは心の内にとどめるか、隠しきれないとしてもせめて「周囲の緊張をほぐすための軽口」に擬態して表現すべきだった。
- 一呼吸置いて落ち着き、激しい感情を抑えるべきだった。それができないならトイレに行くなど、人目につかない場所に離れるべきだった。
- 実際に自分達が爆破される状況を具体的に想像するべきだった。自分はともかく、配偶者や子供のいる同僚や上司の心情を慮るべきだった。共感力が低いのでそれで喜びが消えるわけではないが、喜びを表明しないという選択はできたはず。
備考
- 将来的に更なる異常者になり、法の範疇からはみ出す可能性も考慮すると指紋を取られたくはなかったため、警察が来る日はさりげなく有給休暇を使った。
- 当時同じ部署にいた人に、その時筆者がどう見えていたかは未だに聞けていない。
- 弊社は今のところまだ爆破されていない。