5W1H+Then状況説明

Who(誰が)私が
When(いつ)運動部で他校との合同合宿に参加したとき
Where(どこで)深夜に人狼ゲームをすることになり、
Why(なぜ)「各位、自身の役職を宣言して下さい」とゲームマスターに言われたので
What(何を)私は他の合宿参加者に対して
How(どのように)「私の役職は村人と占い師と霊媒師と狩人です。」と宣言した。
Then(どうなった)全員からドン引きされ、他プレイヤーから即座に吊るされた。

健常行動ブレイクポイント

  • 他のプレイヤーが私を吊るし私のチームが敗退する、という当然の帰結を想定できていなかった。
  • 初対面の人が多く、かつ、私は人狼ゲームが初めてであったため、ゲームの子細がわかるまでは情報を出さないで様子見するべきだ、と考えていた。
  • いずれかの役職を選択的に宣言するのではなく、全てのロールを宣言しておけば逆説的に一片の情報も他のプレイヤーに渡さずに済む、と考え実行した。
  • 人狼ゲームにおいて、そして親睦を深める場において、最も重要なことは悪目立ちしないことと失敗をしないことであり、「村人です」とでも宣言しておくべきだったが、そうしなかった。
  • 情報を漏らさないことではなく、プレイヤー間で協力すること、参加者と信頼関係を築くこと、他校と親睦を深めることが主目的であるべきだったことに考えが至らなかった。
  • 体育会系の社会において求められているのは元気のよさ、素直さ、簡潔さ、身体の強さであり、気味の悪い無意味な深読みではない。

どうすればよかったか

  • 人狼ゲームなんて危険なものを合同合宿ですることがまずよくない。そして人狼ゲーム初プレイを重要な場にもってこないことも必要だった。事前にオンラインゲームなどで人狼ヴァージンを捨てて、ゲームの内容を理解しておくべきだった。
  • そもそも人狼ゲームが流行していたにも関わらず、大事な場で初プレイをすることに至る原因となった、自身の社会性の乏しさ、社会への無関心さにも問題があった。
  • 「情報を渡したくないから全てのロールを初手で宣言する」はプレイヤーの行動としても正しくない場合がありうる、ということに事故当時は考えが至っていなかった。
  • 例えば「嘘をつかない回数、嘘の割合が少ない人は信頼できる」という命題が共有されていたとすると、私のロール宣言はそこに嘘が内包されていることがルールから導けるため、私は嘘を付いた回数で首位となり、嘘を付いた割合も上限値を得る。このとき私は敗北RTAをプレイしたことになり、ロールではない本物の狂人であった。
  • 不確定要素が多いとき、あるいは自分の解釈が独善であるとき。「右へ倣え」が集団の中での生存可能性を高めるのに有効で、協調的かつ理想的な行動であることを認識して行動を選択するべきだった。

備考

  • 私は村人チームの重要な役職である「占い師」であったため、村人たちは人狼たちに短時間で敗北した。直後に二回戦も開催されたが私は参加しなかった。
  • 他の全プレイヤーの役職を聞いて状況を理解してから後出し的に自身の役職を再度宣言できることから、「全宣言」が初心者向きのプレイだろうとも実行時は考えていた。
  • 合宿での私の異常行動は懇親会後の深夜の飲み会の一幕、ということで周囲との関係に悪影響を残すことはなかった。(と私は思っている)
  • しかし部活動のコストが高く、勉強の時間が減るので上級生になってからは運動部には行かなくなった。