5W1H+Then状況説明

Who(誰が)数学が嫌いで興味も無かった筆者が
When(いつ)高校1年生のとき
Where(どこで)
Why(なぜ)数学が好きってかっこいいぞ!と思ったため
What(何を)自分に
How(どのように)自分は数学が好きであると言い聞かせ続けた。
Then(どうなった)本当に数学が好きになり、勉強をするようになった。2ヶ月で偏差値が40から60になった(端数切り捨て)。
前提条件
  • ・その時まで、筆者は算数および数学の勉強の全てを放棄していた。やりたくなかったため。もちろん成績は悪かった。 ・2ヶ月で偏差値20上がるなんて元々向いてただけだろ、と思われるかもしれないが、そんなことは無い。数学のセンスがあれば、仮に勉強をしていなくとも、小学校の算数ぐらい当たり前に出来ていたはずである。あと、40から60まで上げるのは特に難しいことでも無い。

なぜやってよかったのか

  • 数学を好きになれた。 ある意味では、得意になったことよりも大きな利益である。少し問題を解くだけで“これはなぜこうなるんだ?”といった疑問が湧き、そしてまだ沢山の改善点があるということに喜びを覚えるようになった。
  • もちろん、偏差値が上がったことも良かった。やはり目に見える成果というものは嬉しい。
  • 数学だけに留まらず、思考回路にも良い影響があった。数学好きな人は論理的思考が出来る人だろう!という安直な考えにより、論理的思考を心がけるようになり、結果として思考の整理が進んだ。

やらなかったらどうなっていたか

  • 数学が楽しいということに気付けなかった。また、論理的に考える癖も付かなかった。
  • 数学が嫌いなまま受験期に突入し、選択できる進路が減ったかもしれない。

備考

  • 実を言うと、この記事で2番に重要な項目はこの“備考”である。
  • 最初の数ヶ月はまあ成績も上がって良い事尽くしだったが、半年経ったあたりで、“数学が好き”から“数学が好きな自分が好き”に傾き始め、雲行きが怪しくなった。 後者も決して悪いことでは無いのだが、筆者は非常に怠惰で、しかもプライドだけは高いため、数学の勉強を辞めて“数学が好きな自分”を演出する方にシフトしてしまった。(具体例を下の項目に示す。) もちろん、筆者の数学力はそこで成長を止めた。 筆者は以前、知能指数うんぬんの記事を書いた。その記事からも分かるように、筆者は見た目ばかり気にする嫌な癖があり、それが原因で何度も痛々しい失敗をしてきた。これもその一例と言える。
  • “数学は暗記じゃない”とはよく言われたことで、実際にそうなのだが、受験数学において全く暗記せずに実力を伸ばした人なんて殆ど居ないこともまた事実である。 大雑把な解法の流れを覚えることは前提で、その上でなぜその解法を使うのか、この問題文からこの解法を思い付くにはどのような思考回路が必要だったか、このような分析を重ねることで解く力が伸びる。この分析こそが本質であり、暗記のみで終わらせてはいけない、という意味での“数学は暗記じゃない”であると筆者は考えている。実際、このやり方に従っていた最初の数ヶ月は成績が伸びていた。 その後の筆者はこれを理解せず、暗記しないことだけを心がけて分析は一切やらないで、結果として問題を解いても何も身につかなくなった。 しかし、“俺は数学を考えることが好きだから、機械的な暗記作業なんてしない。ただ暗記してる奴らとは違う”と考えることで多少は満足できたし、一向に上がらない数学力から目を背けるためにもより一層の勉強しなくなった。 そういうわけで、筆者はこの経験を通して、自己暗示をかけることは案外効果的であること、下らないプライドは不利益しか生まないこと、数学は暗記と分析であること、この3つの教訓を得ることが出来たのである。