5W1H+Then状況説明

Who(誰が)会社の先輩(重度異常者)が
When(いつ)ホワイトデーに
Where(どこで)会社で
Why(なぜ)バレンタインのお返しとして
What(何を)中古の給与小六法を
How(どのように)筆者(軽度異常者)に贈った
Then(どうなった)筆者のキャリアを鑑みてくれて嬉しいが、それが異常行動であると伝えるべきか迷っている

健常行動ブレイクポイント

  • バレンタインデーはチョコレート等を主に女性から男性に贈るイベントであり、ホワイトデーはその返礼を贈るイベントだと考えられている。健常世界では、マシュマロ等の菓子類を、(相手との社会的地位や年収の差に合わせ)同等から数倍の価格で用意するものと考えられている。先輩の選択は品目の要件も価格の要件もブレイクしてしまっている。
  • 特に品目の要件について、バレンタインデー及びホワイトデーに菓子以外、特にアクセサリーや家電など「消えない物」を贈るのは交際相手をはじめとした特別な間柄に限るとされている。給与小六法は辞典の一種で、数センチの厚みがあり、買い替えない限り一生本棚で存在感を放ち続ける。私たちは会社の先輩後輩の間柄でしかない。
  • 中古である点。法律は年々アップデートされており、古い専門書は有用性が低くなる。また、古書は他者の使用によって傷んでいるため、相手が傷を全く気にしないとわかっている場合を除き、贈答品には向かない。古書店ではラッピングを行わないことからも、贈答用としての購入が想定されていないことが察せられる。

どうすればよかったか

  • 同等価格の菓子類を贈ればよかった。
  • 読み終えたら不要になる書籍を贈ればよかった。
  • 新品の書籍を贈ればよかった。

備考

  • 軽度異常者である私には先輩の気持ちもよくわかる。先輩にとって一切興味がなく知識もない菓子類よりも、後輩のキャリア形成のためになり自分の専門でもある給与小六法を与えた方が、意味のある贈り物になると思ってくれたのだろう。後輩のキャリアを想う心遣いは非常に嬉しく、私は喜んで受け取った。だがこれが成功体験となり、他の人に同じことをしてしまったら、先輩はどうなるだろう? 健常者は、前提を共有しない者の予想外の行動を怖れ蔑む。特別な間柄でしか許されぬ選択のせいで、セクハラを疑われるかもしれない。知的で親切な先輩がそんな目に遭ったら私は嫌だ。しかし健常行動ブレイクしていることを指摘し、贈り物が失敗したと思われたくもない。迷っていたところ、このwikiのことを思い出した。まずは誰かの糧になってくれればと思う。
  • もうお前ら結婚しろよと思われたかもしれない。残念ながら私は既婚者である。
  • 給与小六法を『既婚者に』贈った点も健常行動ブレイクポイントかもしれない。夫はこのホワイトデーを「妻への侮辱である」と憤っていた。