5W1H+Then状況説明
Who(誰が) | 筆者とあまり親しくない知り合いが |
When(いつ) | 二人きりになった隙間時間の雑談中に、筆者が「新商品のジュースが意外と美味しかった」と発言したとき |
Where(どこで) | 不明 |
What(何を) | 「新しいもの好きなの?」という相手の質問に対する回答として |
Why(なぜ) | 雑談を続けることが重要なので |
How(どのように) | 実際は別に新商品が好きというではないが、「だいたい試してみるよ」と回答し、相手に対して同様の質問を投げかけた。 |
なぜやってよかったのか
- 相手は私の趣味嗜好に関心があるのではなく、気まずい沈黙を避けるために始まった質問(会話)であり、会話を続けることに目的があるから。一般に、雑談での「映画好きか」といった質問は、真剣な回答を求めているものではなく、まして頻度や程度についての正確な説明を求められているものではない。そのため、会話の継続に資するなら正確な発言をする必要はまったくない。雑談で求められているのは、私の説明ではなく私とのコミュニケーションである。
- 筆者はつい正確な表現をしたくなる癖があるが、衝動的にこうした回答をせず会話を続けることを優先できたから。衝動で自分が話したいことを話すのは、会話の継続に支障をきたすことに加え、相手に対する配慮に欠く。
- 本当の趣味嗜好を回答することで会話が広がるならいいが、そうではないと判断したから。相手の質問を肯定し、また相手にも聞くことで「自分(会話相手)も同じ趣味を持つ/具体的にどのような商品だったか/別の商品についてどう思うか」など会話の選択肢が一応増える。そうすることで、相手にとって会話を続ける難易度が下がる。
やらなかったらどうなっていたか
- 本当の答えである「別にそういうわけではないんだけど、なんとなく」と回答したとすると、相手としては「そういうときあるよね」としか返しようがなく、また筆者にはその後に続ける会話が浮かばない。そうすると会話が終了し、気まずい状態が続いていたように思われる。
備考
- このジュースの話題は死ぬほどつまらないし、相手の返しも大概だが、気まずい沈黙よりはマシであるという暗黙の合意の下で行われたように思われる。
- なおこのときの話題に挙がったジュースは「紅茶ソーダ」的な物体だったが、会話相手も飲んだことがあり、あまりのまずさに飲みきれなかったとのこと。そこで、筆者は意外とイケると擁護することで、味覚を疑われつつも待機時間を無事やり過ごせた。また、このときのことを相手も記憶しており、次に会ったときにはこの会話を端緒に互いの近況を話すなど、その後のコミュニケーションにも役立った。