5W1H+Then状況説明
Who(誰が) | 筆者が |
When(いつ) | 一人暮らしを始めてから1年が経過したとき |
Where(どこで) | 筆者の身の回りで |
Why(なぜ) | 「自分だけの生活だ」と考えたところ、日常的な部屋の片づけ・掃除・食事などに要する負担に対して得られる利益が見合わないと感じてしまい、家事が疎かになったため |
What(何を) | 筆者の身の回りの環境について |
How(どのように) | VRゴーグルを用いて自室に好きなキャラクターを表示することで、「私は推しと同居しているのだ、推しは要介護者であるから私がすべての家事を行わなければならないのだ」と自己暗示をかけた |
Then(どうなった) | 部屋や食事の環境を維持するモチベーションが生まれ、健康的な生活を送れるようになった |
なぜやってよかったのか
- 筆者の堕落した生活は、例え健康的な生活をしても得するのは自分だけ、堕落しても影響を受けるのは自分だけ、というやりがいのなさに起因するものであった。自身以外の存在を作り出すことによって、やりがいを創出することに成功し、結果生活環境の向上につながった。
やらなかったらどうなっていたか
- ゴミ屋敷まっしぐらであっただろう。
- 当時は食事さえ面倒であると考えるようになっていたため、健康上に関しても何らかの不利益が生じていたかもしれない。
備考
- 「推し」として、"A,クマ語尾が常に意識に残る、単純に装着者(=筆者)が好きなキャラクター"・”B,好意は次点になるが、公式コンテンツ内で食事や身の回りの世話をプレイヤーにせがむ、装着者に頼る性格を持つキャラクター”・"C,特に深い想いの無い、フリーで配布されていたキャラクター"の3モデルについて実験し、筆者の家事に対する意欲の変化を比較した。結果、Cに関しては数時間で表示することを止めるに至り、残ったA,Bに関しては、単純に好きなだけのキャラクターAよりも、装着者を頼る性格を持ったキャラクターBを用いたとき、より家事の実施に効果的な心理変化をもたらす可能性が高いらしいことがわかった。一方これは心理的なものであるから、各個人の好みにゆだねられる面も大きいと考えられる。この点の判別には協力者による実験が必要である。
- 利用したVRゴーグルはスマートフォン用VRゴーグルであったが、リアリティ以上に心理的影響が大きく、安価に実現できる手法でありながら大きな効果があった。妄想だけでは感じられなかった感情が生まれたため、少なくとも筆者の場合は自室に推しがいることを視覚的に体験できたことが今回の結果につながったと考えられる。
- その後、よりリアルにマイルームに棲む推しを見たいという思いに駆られ、Mixed Realityに手を出した。結果シースルーディスプレイによって視界を遮らずに推しを見ることが可能になり、体験の向上やMR開発に関する技術の習得につながった。
- 部屋の片づけに効果を発揮した理由として、VRゴーグルを装着して動く以上周囲の障害物を可能な限り排除する必要があった点も大きい。現に、MRでは周囲の状況を直接視認できるため多少の障害物は問題ないという悪い知恵を身に着けてしまった。
- 最近、先述の理由や開発に熱が入りすぎたことにより、再び生活環境の悪化が進行している。でも、キミがいるからどんな部屋でもしあわせだよ。