5W1H+Then状況説明
Who(誰が) | 筆者が |
When(いつ) | 小学生の頃 |
Where(どこで) | 自宅で |
Why(なぜ) | 飼っていたハムスターがケージを噛みまくっており、それを「外に出して」という意思表示であると解釈して |
What(何を) | ハムスターを |
How(どのように) | ケージの外に出した |
Then(どうした) | ハムスターは部屋の中をのびのびと走り回っていたが、少し目を離した隙に行方不明になった。1週間ほど経った後、タンスの裏でひっくり返って死んでいるのを発見して、大変悲しい思いをした。 |
前提条件
- ハムスターは筆者にとても懐いており、筆者もハムスターのことを対等な友人のように思っていた。
- 筆者は子供の頃は病気がちで、親からはあまり家から出るなと言われ、不自由に感じていた。
健常行動ブレイクポイント
- ケージを噛みまくるハムスターに、筆者の「外に出たい」「自由になりたい」という思いを投影してしまった。
- 筆者であれば、勝手に外出しても疲れたりお腹がすいたりすれば家に帰るだろうから、ハムスターも当然そうするだろうと考えてしまった。
- 動物を飼うのは初めてだったので、人間と比べてハムスターがどれだけバカなのかを理解していなかった。
どうすればよかったか
- ハムスターをケージの外に出さないか、出すとしても片時も目を離すべきではなかった。
- 筆者(人間)とハムスターの知能の差について思いを致すべきであった。
- 筆者にとってハムスターは友人ではなく、保護すべき対象だと認識すべきだった。
備考
- 筆者自身も無理をして外に出るとハムスターと同じように死んでしまうのではないかと思い、家で療養するよう心掛けるようになった。そのためか身体は健康になり、小学校高学年以降は頻繁に病気をすることはなくなった。
- ハムスターに限らず、動物には知能や情緒の内容や程度に差があり、誰しもが自分と同じように考え、行動するわけではないということを理解した。この理解は、自分が親になってから大変役に立っている。
- 保護されるべき者にとって、自由は必ずしも幸福な結果をもたらすわけはでないことを理解した。それまでは病気がちな筆者の行動を制限する親のことを快く思っていなかったが、以降は親は筆者のことを思ってそうしているのだと感じるようになった。感情的なわだかまりは長年あったものの、現在はそれも含めて親子関係は良好になったように思う。