5W1H+Then状況説明
Who(誰が) | 自分が |
When(いつ) | 大学生として大学生、大学院生、職員と雑談していた |
Where(どこで) | 長期間滞在していたコミュニティで、多忙を極める中、会話相手が雑務をしていたとき |
Why(なぜ) | 会話相手は雑務を肯定的に捉える発言をしていた。会話相手の持つバックグラウンドや意思決定のパターンから、悩みの素因を特定し、寄り添う態度をとろうとしたため、 |
What(何を) | 会話相手に |
How(どのように) | 「手助けをして短期的にやりがいを感じて結果が出ることって、その仕事をしていると難しそうですよね」、と同情的な態度を見せた。 |
Then(どうなった) | 普段話すことに慣れていて、相槌をちょうどいいテンポで返せるはずの会話相手は反応に詰まり、慌てて第三者がフォローを入れた。 |
前提条件
- 最近あった出来事以外にも、相手に寄り添った発言をしようとした結果、行動原理を読んだ上での発言をし、場を凍りつかせてしまったことが数え切れないほどある。なぜ、行動原理を読み、クリティカルシンキングに特化してしまったのかを以下に記述する。 筆者は短期記憶力に乏しく、コンサータによって(止めようと思えば)容易に思考を止められるようになり、数秒、一日単位の健忘に悩まされることが増えた。 もともと筆者は構造理解とメタ認知能は得意と思っていたため、次のような行 動に至る。 健忘による思考の散逸と不安を防ぐため、持ち物や書類を視覚的にシステム化(符号化)し、システムを理解すれば即座にその作業に取り掛かれる仕組みを作った。 システム化とコンサータの薬効によって、一人で行動する上での障害はかなり減ったものの、自分の持ち物や読んでいる書類の意図や意味を読むことすら、日常生活で必須となる。すると、意図や意味を読むスピードと精度は訓練され、速く、正確になっていく。 その結果、他人の持ち物や言動に対しても自動的に意図や意味を読み、ほぼ特定できてしまうようになり、プロファイリングもどきをするようになった。
健常行動ブレイクポイント
- 会話で重要なのは、「返答のテンポ=相手への関心(目線を見るなどはこの辺り)≫声色とスピード≫相槌の内容」である。問題解決能力は、少なくとも雑談の場では求められない。
- 人付き合いをする中で、人と仲良くなりたい、と思ったときに、プロファイリングは自分の意志で止めたほうがよい。自分にとっては相手に寄り添ったつもりでも、相手の心に土足で踏み込むことになり得る。
どうすればよかったか
- 場面は限られるが、曖昧な相槌程度に抑える。
- 発言するとしても、クリティカルシンキングに基づく発言でなく、「私もそう思います」のような、どうとでも受け取れる発言をする。
- プロファイリングに自覚的になり、メタ認知とメソッドによる思考停止を繰り返し、プロファイリングをしないよう訓練する。
備考
- 会話相手は筆者の特性を知識的に理解しており、作業に協力する立場の人間である。
- システム化(符号化)による思考とクリティカルシンキングは、会話だけでなく、人間的魅力も下げることが多い。筆者は身近な人間から、ロボットみたいだ、人形みたいだ、冷徹だ、と言われる。 それでも筆者が滞りなく日常生活を送るうえでは、システム化は欠かせない。
- 筆者は発達界隈のスラングでいうところの、ギリ層の人間である。障害による課題やトラウマは徐々に克服しつつあるものの、客観的に見て人間的魅力に欠けるという課題は残り続け、筆者を苦しめ続けている。 健常者に至るまでの道は果てしなく遠い。工夫や訓練によって課題を克服しても、相手からの要求値はどんどん上がっていく。要求には「工夫や訓練自体をやめろ」という内容も含まれる。自分の訓練や工夫は、賽の河原で石を積むような行為かのように思われる。 それでも筆者自身は、将来的には成長し、就労準備性を備え、普通の生活を送ることを望んでいる。