5W1H+Then状況説明
Who(誰が) | 筆者(男性、恋愛経験なし)が |
When(いつ) | 2023年の2月に |
Where(どこで) | サークルの帰り道で |
Why(なぜ) | インターネットの男女論を過剰に内面化しているために告白は加害行為であるという認識を持っていたが、「恋愛に慣れていないと恋愛に入っていけない」という循環論法のような状態が変だと思ったため |
What(何を) | 以前から好意を寄せていたサークルの同期の女性に |
How(どのように) | 好意を伝えた(その際、「告白は悪いことではあるが、"詰んでる"自分には悪いことをする権利がある」と思い込むことで正当化を行った) |
Then(どうなった) | ふられた。 |
前提条件
- 筆者は、インターネットで説かれる男女論を過剰に内面化している。そのため筆者の認識では、女性にとって男性からの告白は「断った場合に逆上やストーキングが発生するかもしれない極めて厄介なイベント」であり、筆者(恋愛経験に乏しく、気持ちが悪く、交際に発展する目算は低い)によるアプローチはリスクを押し付ける加害行為である。その一方で、女性に迷惑をかけずに・気持ち悪がらせずに”倫理的”にアプローチするためには恋愛の練度が必要であるという”詰んだ”現状(を部分に含んだこの世界)を絶望的だと感じていた。脳内のインターネットが「女性の人生に立ち入っても迷惑をかけるだけだ。あなたが恋愛を諦めるのは人助けだ」というようなことを 言ってくる状態だった。
なぜやってよかったのか
- ふられて脈がないことがわかり、気持ちに踏ん切りがついた。
- 相手が告白を断る口調はとても穏当であり、告白を加害とは捉えていないように感じた。筆者が異性へのアプローチを過剰に加害的に捉えていたことを認識できた。
- コミュニケーション観が少しばかり相対化されたので、今後他人と接する際の距離感や時間スケールをより常識的なものへと近づけられるかもしれない。
やらなかったらどうなっていたか
- 気持ちのやり場を失い、相手への理不尽な恨みを増大させていたかもしれない。
備考
- 告白を「世界への嫌がらせ」として捉え、”詰んで”いる自分にはそのような仕返しを世界に対してはたらく権利があると思い込むことで告白に踏み切った。歪んだ認知に対し、逆方向へ歪んだ認知を貼り付けることで擬似的にまっすぐな視界を確保した形になる。より直接的な加害(物理的な暴力など)をも正当化できる論理であり、端的に非道であると思う。
- 告白を断る際の相手の態度から受けた印象については先述したものの、「アプローチが実際には迷惑であったが、筆者を逆上・ストーカー化させないためにつとめて穏当に断った」可能性は否定できない。(このような負担を相手にかけうるということも本来は考慮されるべきであった)
- 依然として、告白はある程度加害的な行為だと思っている。また、相手が「あれはやっぱり迷惑だった」と思い直した場合には、本記事が遡及的に「やらないほうがよかったこと」となることも当然ありうる。