5W1H+Then状況説明
Who(誰が) | 友人が |
When(いつ) | 複数人で食事会に行った際 |
Where(どこで) | 焼肉屋で |
Why(なぜ) | (本人の主張によれば)調味料に加えて肉汁が入っていて美味だと考えられるため |
What(何を) | 食事後の小皿に入ったタレを |
How(どのように) | 飲んだ。さらに同行していた我々の小皿を指し「(残すなら)飲んでいい?」と聞いた |
Then(どうなった) | 全員が絶句した。その後、「かける言葉を精一杯探したが『卑しい』しか思いつかなかった」などの非難を受けた |
前提条件
- 友人は家庭でそのような行動を注意されたことがなく、「提供される際に明確に禁止されていないのであればどんな食べ方をしても自由」という行動原理に従っていた(例として、カフェで提供されるセルフサービスのスティックシュガーや角砂糖、ガムシロップなども「それだけでも甘くて美味しいし、禁止されているわけではない」という理由でそれ単体を口に入れてもいいと考えていた)
健常行動ブレイクポイント
- そもそも調味料は他の食材に合わせて用いることが想定されているので、単体で飲む・食べるなどといった行為は一般的でない。また、この件に関して言えば、お椀やそば猪口などに入れて提供される汁物・そばつゆなどと違い、小皿の上で提供される薬味やタレなどは、器から直接それ単体を摂食するように想定されていない
- 一般に想定されない食べ方については、人によってそれを受け入れられるかどうかが計り知れない部分であるので、家族など極めて親しいごく一部の人間を除いて人前で行うべきではない
- また、その内容物に関わらず、大皿などで共有して提供されたわけではない、他人の食事が載る皿にあるものを「食べないなら食べてもいいか」と考える・質問することは、 やはり人によって許容度が異なるため、極めて親しいごく一部の相手を除いて一般に行うべきではない
- たとえしっかり確認を取ったとしても受け入れられない食べ方というのはあるので、普段自分ならする食べ方でも周りがそうしていないならば、食事会などの場では周りの食べ方に合わせることも必要な場合がある
どうすればよかったか
- 周りが焼肉のタレを飲んでいないのはそもそもタレを飲むという習慣が一般にないからだということに気づくべきだった
- 余ったタレがもったいないと考える場合、せめて白ご飯の残りにかけて食べるなど、「調味料」として想定される使い方に準ずるべきだった。ただし、この食べ方であってもよしとしない(一般的でない、好ましくないと考える)人はいることに留意すべきである
- 一般的に食事の際にその食材がどのような形をとってどのような食器で提供されているか、などから想定される食べ方をある程度把握しておくとよい
備考
- 上記のようなかなり長い説明を受けても本人は納得しきれない様子で、「ではあんこは広義の調味料だがそれもそのまま食べてはいけないのか」などと主張していた
- 最終的に全員分のタレを飲むだけ飲み、全員に心配されながら帰った